「子ども目線で」ということは保育士も保護者も同じ

「子ども目線で」ということは保育士も保護者も同じ

「子ども目線で」ということは、保育士の間でもしっかりと心がけていることです。ですから保育士と園児の身長差があるので、保育士が立ったままでお話をしないようにしていますね。上から見下ろしていたのでは園児に伝わらないことが多いですね。でも、それだけではない「子ども目線」ということがあります。これは、保育士だけでなく保護者の方にも共通して言えることなのです。

 

『3歳の娘がなかなか言うことを聞いてくれないので困っています。家で、私が相手をしてボールで遊んでいても、ブロックで何かを作っていても「もうおしまい!」と言っても片付けようとしません。私は働いていて、たまの休日ですのでゆっくりとしたいのですが、子どもの相手がこんなにたいへんだとは!「めんどう」という言葉は使いたくはありませんが、「もっと遊ぶの!」という子供に手を焼いています。』

 

こんなお母さんは多いでしょう。子どもに言うことを聞かせたいのなら、お母さんは「子ども目線で遊ぶ」ことですね。それは「もっといっぱい遊びたい」子どもの思いを叶えてあげることなのです。保育士が最も気をつけているのが、この「遊び」を「子ども目線で遊ぶ」ということです。

 

ですから、保育士がお母さんにアドバイスするときには「子どもと遊ぶときに気を付けてほしいことは、ある程度の時間の余裕をもって遊ぶこと」だということです。一つの遊びを始めますと、集中して何回も繰り返すという場面がよくあります。園の保育では、ある程度の時間をみて取り組むことが大切です。もちろん時間制限もありますが、その遊びや歌を飽きるぐらいさせてあげるときもあってもいいということです。

 

『私は、日曜日以外は保育園に子どもを預けて働いています。息子は5歳になりますが、いつも保育園の先生に感謝しています。それは、ある日の保護者参観での先生と子どもの会話を聞いてからです。子ども目線で話していただいている場面です。「先生はこう思うよ、こうしてみたら。」「きれいだね。先生も大好きだよ。」子ども目線に立つということは、言葉では簡単なのですが、子どもが見る、感じる、思うという光景を一緒に感じてもらっていると思ったのです。』

 

さて、1歳の幼児はティッシュが大好きです。目を離すと箱からティッシュを出して遊びだします。お口の中に入れてはたいへんです。また、もったいないです。でもそこで少し子ども目線で考えてみましょう。「口に入れたらだめ」「もったいない」なんてわかりません。ティッシュから出すのがおもしろいのです。また、その手触りがいいのです。

 

ティッシュを遊び道具と考えるのはだめでしょう。また、そのおもしろさを覚えてしまって口に入れてしまったらたいへんです。でも、このことが「子ども目線で」ということなのです。ですから「いつまでも遊んで」や「なぜこんなに散らかすの」というお母さんの疑問の答えは、時間や回数の感覚がまだわからない幼児だということです。

 

『私は2歳の我が子のわがままに悩んでいました。先日あまりにも言うことを聞かないのでつい手が出てしまいました。もちろん私自身反省はしました。このことを保育園の先生にお話をしますと「子ども目線」ということの大切さを教えていただきました。「子ども目線で遊ぶ、見る、感じる、思うなどたくさんあり、私たち保育士も気を付けている」というお話でした。子どもと大人の感覚の違いを理解しながら子育てをしなければいけないという意識を持ちました。』

 

お母さんの子育てで考える「子ども目線で」ということは、保育士が園児の保育を行うときと同じなのです。子育てで悩んでおられるお母さんのためにも、子ども目線の意味をわかっておきたいですね。