子ども中心で自分の時間がない

子ども中心で自分の時間がない

 

『私が子育てを放棄したくなった理由は、自分の時間が持てなくなったからです。情けないことに主人の実家にしばらくの間預かってもらっていたのです。子どもは一人目で、女の子です。1歳中ごろまでは仕方がないとあきらめていましたが、2歳が近づいてきたというのに「ママー、ママー」ばっかりでした。その時に思ったことは、自分が好きでしていた装飾の仕事もなかなかできないし、家事もする気にならないということでした。

 

なぜ一日が子育てでいっぱいになるのかを考えてみました。答えは簡単でした。子どもが起きているときにいっぱいいっぱい子育てをして、お昼寝や夜には、時間があるものの、何もする気が起こらないという現実です。そんな時、保育園の入園にあたっての講演会で、専門の方からタイムリーなお話がありました。

 

「子どもさんがいると自分の時間は後回しになりますから自分のしたいことはできません。」という切り出しでした。できないんだ!とうなずきながらも、「一日5時間は大人の時間がありますよ。」というお話でした。5時間もあるんだ!とあらためて思わされると同時に、自分は何をしていたんだろうと思ったものです。しかし、この時間は連続していないので、いかにうまく活用するかが大切だというお話でした。

 

お話を聞いたときは、なるほど頑張らないとなあと思ったのですが、その日から、夕食準備をしている最中に「お腹がすいたー!」と泣いてしがみつき、暴れて「危ない!」と怒鳴ってしまう始末です。5時間とはいえ、時間が細切れになりますので、自分がやりたいことを中断されながらしてしまうからダメなんだとわかってきたのです。保育園に入ったら今よりは時間ができるし、がんばろうと思ったのです。』

 

保育士も同じようなことがいえます。もちろん複数の目で見ていますから安心なのですが、お手洗いにも行きたいし、水分補給もしなければなりませんから。要するに、子どもさんが起きている間はなかなか時間が作れませんが、それ以外の時間に自分が自由に使える時間をつくることです。お昼寝の時にはお母さんもお昼寝タイムでもいいじゃないですか。

 

その分多少夜更かしをしても大丈夫という考え方で使える時間を確保することですね。また、ご主人との役割分担も時には必要ですし、休日には実家に預ける、ベビーシッターをお願いするなどして、お二人でリフレッシュすることもいいでしょう。また、ご主人との時間を持つことで、自分の時間に余裕を作っている方もおられます。

 

『私が自分の時間として工夫していることは、平日であっても主人と一緒にカフェで過ごすことです。カフェは、今は遅くまでやっているところもあって助かっています。もちろん子どもも連れていきます。周りから見たら不良のように思われるかもしれませんが、私のリフレッシュタイムになり、お茶をしている間に子どもが寝付いてくれることが多いので、非常に助かっているのです。カフェタイムは、主人にも保育園でもことが話せますし、絶好の機会だと思っています。

 

また、実家にお泊りで預かってくれる時もあり、好意に甘えて二人だけの時間にしています。自分の時間というと、趣味ということになりますが、私の場合は、特にこれといった趣味もありませんので、月に1回の女子会、仲のいい友人と遊ぶなど、この日!と決めて段取りをして過ごすようにしています。』

 

自分の時間を作るということは、子どもさんがいますとなかなかできないと思ってしまいます。もちろん子どもがいない時に比べますと、時間はあまりありません。ぐっすりと眠ることもできないでしょう。でも、かけがえのない子どもさんの笑顔やお話を聞いてあげることが、一つの自分の時間ともとらえることもできますね。